青春のAKG
(アジアンカンフージェネレーション)という邦楽4人組ロックバンドをかれこれ20年近く推している。
この間は結成25周年ライブに単独参戦してきた。
ハッキリ言って、代表曲「リライト」の後は爆発的なヒットがないので、彼らがまだバンド活動を続けていることに驚いた人もいたほどだし、今や一派的にはほぼ知られてないと、ファンの癖に思っている。
とはいえ、フェスじゃいつも1番大きなステージでその日のトリをやっているんだけどなぁ…
しかし髭男のような圧倒的な歌唱力はないし、特別ビジュがいい訳でもないし笑、ミスチルのような素敵な歌詞の曲は少ないかもしれない←
じゃあ何がそんなにいいのか。
自分でもよく分からないなりに改めて考えてみた。
耳に中毒性が生まれるほど上手い訳ではなく、かといって聞いてられないほど下手ではない。
歌詞にめちゃくちゃ意味があって考えさせられる訳ではなく、かといって全く意味が無い訳でもない。
「悪口しか言ってないけど、それ、ほんとに好き?」って思われるかもしれない。
でも、だからこそずっと聴いていられる。
そうすると生活の一部に馴染んできて、いつの間にか曲とともに当時の思い出が蘇るようになる。
恐らく、あくまで自分にとっては、付かず離れず寄り添う感じで邪魔をしないのだろう。
分かりやすくいい歌、分かりやすい歌は少ないけれど、ずっと聴いていると、ある人には何だかハマってくるという不思議さがある。
ただ、やはりマイナーの域を超えない。
例えどんなにマイナーでも、自分の周りにはいなくても
ライブ会場に行くと、「あ、こんなにファンいたんだ笑」といつも思うし
思い切って自分の好きなものを言うと自分もだと言ってくれる人は意外にいる。
マイナーでも、どこかには確実に仲間がいたりする。
マイナーであるほど、同じ温度の人を見つけるとやはり嬉しさを感じるし、たまにちょっと救われたりもする。
だから、もし自分の好きな物、家族や友人、自分の子供の好きな事があったら、本人が好きじゃなくならない限りそれは宝物だから、大事にして欲しい。
可能なら理解を深められるといいけれど、出来なくても構わない。肯定できれば。
好きなことがある。
自分の好きな物、好きなことを把握している。
それだけで貴重な価値と意味がある。
深森