「それぞれでいい」
「1日でなれる自分と、3年でなれる自分って、別物だよね。」
「!!」「え?」
身体を壊すほど目の前のことに懸命な中2と、受験が終わって高校生になるのが楽しみな勉強嫌いの中3の女子2人に雑談を仕掛けてみた。
片方は目を輝かせて、片方は目が?になっている。
「なるために必要なことが違うし、3年後目指してうごくなら時間をかけないといけないし、今始めなかったら3年後に辿り着けない。」
?「なんとなくわかりますけど、だからといって勉強はいやです。何かになるとか、よくわかりません。」
「なるというか、得るも同じことが言えるよね。」
?「?」
「ヤンチーじゃない彼氏に出会うためには、いなそうな環境を選ばないといけないじゃん?」
?「たしかに…。」
「そんな環境を得るために選択肢増やすとして、大学目指すってなったら、その目の前に広げられた数学の問題一つだって無駄に出来ないよね?だって、大学に入るには受験しなきゃいけないんだから。」
?「!!!」
そこから壁の一点を見つめ、思いふける中3女子と、
最初の一言で目の輝きが倍増し、僕と先輩の話を聞きながら、なにかワクワクするものを掴んだような眼差しで黙々とペンを走らせる中2女子。
どちらの成長の姿もそれぞれ微笑ましく思えた。それぞれ違って良いし、スピードもきっかけも響く言葉も違う。だけど、きっかけがあれば何かしらの変化の起点になる。
自分が中3の頃に話してもらえていたら良かったなーと思うことを話してみたよと伝えると笑顔で納得していた。
具体的な知識としての学びのツールはたくさん手に入るけれど、個別具体的でタイミングありきなきっかけは、そう簡単には手に入らない。
繋がりの中でわかる個性を知った上で、必要な言葉をかける。そういう関係がある。そういう環境が増えるほうが機会的な環境を世の中に増やされるより断然いい。
冷静に自分の心の声を聞くきっかけを2人からもらうことができて、とても感謝している。
茶昊