Case30s

同年代の方々と考えを共有したり、互いに考えを深めていきたい。そんな想いで曜日で手分けしてブログを書いています。深森(土)、流清(休筆中)、茶昊(水)が運営しています。間違った情報の指摘や記事に対してのコメント、大歓迎です!リンク先は右下のプロフィールからどうぞ。

今だからこそ学び考えるロシア

 

連日ニュースを賑わせているロシアの軍事侵攻。

日に日に悪化するスピードが加速するため頭の処理が追いつかない。

犠牲者のことを思うと心が痛む毎日だ。

コロナも収まりきらないうちに世界は混沌を極めている。


人は、理由の分からないことに特に強い不安を感じる。

闇雲に不安になるくらいなら、これを機に勉強しようと思ったので良ければお付き合いを。


全くの素人(受験時の専攻は地理!)なりに調べ整理しながら書いているのでツッコミやご意見があればどんどんコメントやTwitter(@chris_roood)へ!

ちなみに、超久しぶりに高校生の時の教科書、世界史Bを開いたけど、プーチンが大統領に就任したところで終わってた。


さて、かねてより、私のプーチン氏のイメージは圧倒的な畏怖。

やろうと思えば何時でも誰でも、気付かれずに殺せるのがプーチン氏だと思っていた。

決して冗談ではなく。

そんなプーチン氏が、世界を敵に回すことを百も承知でウクライナに軍事侵攻した。

引かないプーチン氏と、経済制裁以外に手出しできない諸外国。となれば事態は長期化する、とみている。

長期化すれば経済制裁が効いてくるという良いこともあるが、停戦協議の間も攻撃は続く。

そして経済制裁はしている側にも影響があるし、加担すればするほど我々もより自分事にならざるを得ない。

そもそも何故プーチン氏はウクライナに攻め入ったのか。

やり方はあまりにも暴挙だが、プーチン氏の中にある正義とは何なのか、何をやり遂げようとしているのか。背景や歴史を紐解きつつ今後の影響や中国(台湾や尖閣)への飛び火なんかも考えながら、理解を深めたいと思う。


《疑問》

①ていうか、NATOってなんだっけ?

WTONATO

https://ryo-yasukawa.com/nato-wto-difference/

↑地図付きで分かりやすくまとめてくれたものを引用、知ってる方は読み飛ばして。

両方とも軍事同盟で、NATOは、加入すればアメリカに守ってもらえると思えばいい。

WTOソ連中心の同盟だった。ソ連崩壊と同時に解散し、今はもうないのに、NATO(元々旧ソビエト連邦とその同盟国の驚異に対する軍事同盟)がまだ残っていてそれがどんどん拡大しているからプーチン氏は気に食わない。

 

②なぜ今回プーチン氏は怒っているのか。

兄弟分のウクライナNATOに加盟しようとしたから。(兄弟分、とここで書くほどに、強く、ちょっとストーカー気質な感じで、ロシアはウクライナに執着しているから侵攻にまで及んだと思われる)

プーチン氏がウクライナをロシアの勢力圏だと思っていることがそもそもの根源かもしれない。


③ロシアがウクライナNATO加入を嫌がるのはなぜ?

・ロシアの安全保障が危機に陥るから。

NATOの配備がロシア国境ギリギリまで来られることになる。プーチン氏としては絶対に避けたい。

ウクライナは隣国かつNATO加盟国との大事な緩衝材でもあった。地政学的に認められない、ということ。

(日本は島国だから分かりにくいけど、もし大陸と繋がっていたら、北朝鮮との間に韓国があって良かったって思うのか…?とはいえ、隣国を緩衝材代わりに使うなんて勝手な理論ではある。)


④なんでウクライナNATOに加入したいのか。

独立国家として、独り立ちをしたい。ロシアとは言語も違うし、ひとつの国家として独り立ちをしたい。

(しかしなぜ初めからEUでなくNATOを希望したのかは分からない。ウクライナNATOではなくEU加盟を希望していたらロシアの軍事侵攻は起きなかったのだろうか)


⑤ロシアはなんでこのタイミングで侵攻した?諸説あるけど

・話し合いでどうにもならなくてプーチンの堪忍袋の緒が切れた

・ロシア語も話せて仲介役になっていたメルケル元首相の不在

北京五輪が終わった(中国への配慮)

プーチン病気で焦ってる説

・今なら凍土のおかげで戦車使える

と言われている。


経済制裁で効果はあるか?

プーチン氏自身はそれも分かった上でこういう暴挙に出たくらいだから、想定内だし今はあまり気にしていない。

ただしロシア国民に多大な影響が出て、国民からの支持が得られなくなり、デモや暴動が本格化すれば耳を傾けるかもしれない。

それにしても長期的に様子を見ないといけない。


⑦では、ロシア国民はどう思っている?

そもそもプーチン氏は国民から多大なる支持を得ている。(主に旧ソ連時代を知る世代)

中国よろしく情報統制が効いているのでSNSとかやらない世代はあまり実情を知らない。

よって戦争に反対するのはまだ一部に限られている。

アスリートや富裕層等の発言により情勢に変化は出てくるかもしれないが、今後ますます情報統制が厳しくなって海外メディアですら情報を得ることが難しくなるかもしれない。

 

⑧私たちの生活への影響は?

今のところは小麦の価格高騰や半導体不足の悪化などが言われている。ロシアの経済制裁の影響で天然ガスも入ってこなくなる。

長期化すれば新たに影響が出てくるものが間違いなくたくさんある。


何より中国がこれに乗じて台湾に侵攻したら日本としてはより一層他人事でなくなる。

というかもう既に中国は動き始めているので油断ならない。

そして中国が尖閣諸島に侵攻してもアメリカが軍事侵攻しないことはもう分かっている。

その時は、自分達で守り、戦わなければならないだろう。


⑨私たちには何が出来る?

まずは知ること、これは一番大事。

だから今日も、綺麗にまとめられはしないけど思考の整理として書き残した。


そして私たちは唯一の被爆国として、福島の原発事故を経験した国として大きな影響力を持つ国でもある。核戦争への反対を表明する意味は大きい。

傷ついた人々へ届くよう、公的機関への寄付もある。

義勇兵の募集に元自衛隊の方など日本人70名が集まったけど、これは意味合いとして、だいぶ重みが違うことになってしまう。

一言に支援と言っても難しい。正解はない。

 

 

まとめに


窮鼠猫を噛むという言葉がある。

あまりにも追い詰められたプーチン氏が自暴自棄になり全てを破壊しないよう、そして世界大戦にならないことをひたすら祈るしかない。


ただ、「この世界の片隅に」の中で戦時下でもすずさんが日常を大切に過ごしていたように

非常事態だからってずっとシケた顔している必要もないし、戦時下でも工夫と心遣いで安らぐ瞬間が少しでも増えるといい。

 


深森