震災から11年、新たな10年へ
昨日の3/11で東日本震災から11年の時が経ちました。
震災発生後7~10年は「風化させない」こと、これが重大テーマだったんじゃないかと個人的に思います。
ある程度の復旧、復興が終わり、起きた直後の鮮明な記憶、あの時の衝撃が時と共に薄れていく悲しみを感じやすい時だったんじゃないでしょうか。
しかし、前を向くためには忘れることもやむを得ないことであるし、ただ悲しみをケアしているだけでは何も産まれ得ない気がします。
例えばこれまでの被災地の起業支援は
上手くいかないこと山の如しでした。
支援業者だけが儲かったり、物珍しさが無くなって関心が薄れていったり。
でも今被災地が直面している数々の問題…
これらは日本全国、各地で抱えている問題であり
被災地は先取りしている面もあります。
ということは、被災地はモデルケースにもなり得ます。
10年という節目を迎えて、様々な支援が無くなりました。
これからは支援の力に頼るだけじゃなくて、自分たちの力で、知恵と力を振り絞る必要があるでしょう。
そんな中で、コロナ禍も相まって若者が地方や被災地に来て起業を始める動きも増えています。
若い人や震災を知らない新世代が集まれば新しい風が吹きます。
悲しみの中で支援を貰っているだけじゃなく、本当の底力を見せる時が来たのだと感じました。
この先もっと時が経てば確実にもっと風化は進みますし、震災を知らない世代も増えます。
だけど風化は悪いことばかりじゃないと思っています。
時の経過は辛い記憶や悲しい気持ちを薄れさせる日にち薬の役割もあるでしょう。
決して全てを忘れる訳ではなく、自然の脅威や犠牲者への想い、大事な教訓を心の片隅において
各々の場所で前を向く時ですね。
願いを込めまして。
深森