やだ!!
「私だって遊びたい!でも、宿題が終わらない。。。(涙目)」
「よく頑張ってるね。全部終えてから遊ぼうとしていて、えらいよ。」
「やだ!遊びたい、お迎え来ちゃう。。。(号泣)」
「手伝うから、見せてごらん。・・・合ってる、合ってる、全部合ってるよ。遊ぶ時間、残りそうじゃない?」
「やだ!!」
遊びたい、でも宿題はやらなきゃ、心の葛藤が内から外へと溢れだす。そして、なぜか僕を睨みつけてくる。
真面目でひたむきなのはわかっていたが、彼女がこんなにも涙を流し、もがきながら頑張っているのは何か訳があると思いつつも、お迎えがくるまでわからなかった。
そうこうするうちに、お母さんが迎えに来ると、
「泣きながら頑張ってたってママに言って。」と耳打ち。
言われるがままに、
「一生懸命頑張ってました。泣くほどに。計算なんかとても早く正確に解いていましたよ。」
と伝えると、
「計算が遅いので、早く解きなさいって昨日言ったんです。」
・・・もがきの理由発見。笑
期待に応えようと必死だったんだな。
親や身近な大人の一言は、子供の心の奥に留まる。
それを消化するために、必死になることで、子供は次のステージへ上がっていくのだろう。
ただ、その一言には呪縛の側面がある。その一言の呪縛から解放されているか、いないか、それを見守ることは大人の責務ではないだろうか。
そして、いつか、子どもがその一言を完全消化した日には、自立をするときなのだろうと思う。
親の一言の重みを感じた一幕だった。
他の子たちの遊びに僕がかまっているのを見て苛立ち、もがき苦しみながら、最後までやり遂げたあとに遊んだときの満面の笑み。
また成長の一端を見ることができて、今日も満足。
茶昊