重み
(ピコンッ)
デスクワークをしていると、LINEが一件入った。
送り主を見ると、元教子の高校生。数ヶ月ぶりに連絡が来て、なんだろうと不思議に思いながらメッセージを開く。
そこには人間関係に悩みに悩み、最終的に僕に行きついたというような内容だった。
人間関係、環境、まさに自分が直面している問題で、思わず苦笑い。
大人になっても、信頼する人からのアドバイス、自分の中のある程度の感覚と経験のカケラ、それらがあってやっと這い出ることが出来そうな自分と重ね合わせて、僕も精一杯の言葉をかけた。
その子との縁は不思議で、自分が直面している課題と、その子が抱える課題がピンポイントで合うことが多い。
それは資質の部分で多くが一致しているからだ思うのだが、そこにも人生の不思議と面白さを感じている。
ただ、僕らにとって、人間関係や環境というのは、その面白さで吹き飛ばせるようなレベルではない。
心穏やかに人生を豊かに歩む道を選ぶためには、自分の甘さは仇となる。
若さで見えていない壁を少しずつ教えている、そんな感じの関係。自分自身がもっとさきへ進み、重みのある言葉をかけられるようになりたい。
茶昊