絶頂期に敢えて道を断つ
「なんでだろう?せっかく軌道に乗っているのに。」
と、近頃新しい道を歩み始める桝太一アナを見て思っています。
なにか新しいことを始めたり大きな判断をする時は、今やっていることが上手くいっている状態でする方がいいんでしょうね。
全くのゼロからのスタートだとしても、
どん底じゃないから前向きにエネルギーをかけられること、
ひとつの事をそれなりにやり切ったという自信を持って勢いよく次に行けるからでしょうか。
調子のいい時の自分の判断なら信じることが出来ます。
逆にどん底にいる時や体調の優れない時にした判断は、弱みにつけ込まれやすいし藁にもすがる思いだから冷静じゃないことが多いです。
とりわけ30代は岐路に立つことが多いと思います。
余力のある状態、絶好調の時に今やっていることを手放すのは相当な覚悟だし勿体ない所もあるかもしれないけど
安室奈美恵ちゃんの華麗な引退劇を思い出しながら、もし自分が次なる岐路につくタイミングにはそういう決断をしようと、そんなことを思いました。
さて、前回の最後に出した問題、継続のもうひとつの大きな効果ですが、なんだか分かりましたか?
それは「失敗を失敗じゃなくしてくれる効果」です。
何言っとんじゃ??って感じだと思うんですが…
もちろん、起きた事実は変わりません。
例えば大事な約束の時間に寝坊して遅刻したことも
部活のレギュラーになれなかったことも
受験に落ちたことも面接に落ちたことも
友達と大喧嘩をしたことも
天地がひっくり返っても変わりません。
だから「私、失敗しないので(ドヤ顔)」とは意味が違うのですが
失敗したと思っても、そこで終わりにしなければ、腐らなければそれでいいんです。
心に留めて続けていけば、その経験こそ次への糧になる。
ということは、むしろ必要な経験ということになります。
だから失敗にはならない。
なんだか屁理屈っぽいですか?
もちろん起きた事実は変わりませんが、事実に対する解釈は自分次第です。
だから、自分が失敗だと思わず糧だと思えば、糧になります。
「続ける」と言っても冒頭のように別の道に行くことだってたくさんありますし、形が変わっても続けることは出来ます。
這い上がるにはかなりの時間と馬力が必要で、当時はタイムロスの感覚も強く、多くのものを失ったと思っていました。
しかし、振り返って今、得た物もあり、極たまにですが役に立ったと思うこともあります。
だから、失敗ではなかったのでしょう。
今は全く違う道にいるけど、あれは必要な時間でした。
今週は北京五輪でたくさんのドラマがありましたね。
勝った負けたのオンパレードです。
しかし羽生結弦選手の果敢に挑戦し切ったあの勇姿を見て、単に「失敗した」なんて思った方はいないのではないでしょうか。
彼の真似は誰にでも簡単に出来るものではありませんが、程度の差こそあれ「続ける」ことには大きな意味と力があるのです。
だから今後も続けていきたい、自分のペースで。
深森