Case30s

同年代の方々と考えを共有したり、互いに考えを深めていきたい。そんな想いで曜日で手分けしてブログを書いています。深森(土)、流清(休筆中)、茶昊(水)が運営しています。間違った情報の指摘や記事に対してのコメント、大歓迎です!リンク先は右下のプロフィールからどうぞ。

「働ける限り」





「終身雇用は終わった」発言や「年金だけでは老後資金2000万円不足」発言に、多くの人が動揺している。年金制度や悠々自適な老後は幻想だと突きつけられた感じだ。




周りからは、



資産運用をした方がいいのかな。


どういうキャリアを積んでいけばいいのかな。


このままこの会社で仕事を続けていって大丈夫なのかな。



という声が聞こえてくる。

みんな先の見えない将来に不安を覚えている。




対して僕はあまり動揺しなかった。自営業という働き方なので、そもそも「老後」はないものだと思っていた。悠々自適な生活に憧れもなかった。




資産運用も積極的にはするつもりはないし、副業も今のところやるつもりはない。




中途半端に資産運用をするのならその時間を本業に注ぎ込んで洗練させる。


付け焼き刃の副業なら誰かに代替されるし、もしかしたら思いもよらないリスクを引き寄せるかもしれないから、やはり本業にその分注力したい。もし副業をやるとしたら、本業から派生したものか、本業の糧になるものをやる。





考えていることはシンプル。




本業を磨き続けて、「自分にしかできない仕事」にすること。代替されないオンリーワンになること。本業で働き続けるために、少し先を見て今身につけておくべきことを身につけること。




それだけでいい。




そう思うのは、恩師の影響も大きいけれど、もうひとり、とあるパンの先生の背中を見ていたからだと思う。




僕がお世話になった、尊敬するパン職人の方は77歳でも一線で活躍し続け、悩めるパン屋さんの力になるため講習会やコンサルタントをしに全国を飛び回っていた。



3年前、その先生は僕を見込んでくれたのか、ある講習会の助手に誘っていただいた。


しかし、不幸にもその約束をして二週間も経たないうちに病に倒れられ、今も病院でずっと眠られている。



その先生が作られた全国のリテイルベーカリーの会に参加しにこの間も岡山県に行ってきたが、先生は今もたくさんの人に慕われている。





僕も働ける限り働こうと思っている。




同時に働き続けたいと思っている人たちが働き続けられる環境も作っていくつもりだ。




働き方改革」の本質は、リーダーや教育者の不在による人材育成問題だと思っているから、次世代の経営者としてそこに取り組んでいきたい。





流清