凪のお暇
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金曜ドラマ「凪のお暇」が好評だ。
昔から黒木華の演技を見ているのが好きだったから主演作と聞いてまず原作1巻を電子書籍で読んだ。
妻にも1巻を読んでもらったら、面白かったらしく即全巻購入していた(笑)
ざっくり言うと、黒木華演じる主人公の凪が周りの空気を読んで生きてきた女性が会社や恋人との関係に耐えられなくなり、仕事も恋人もすべて捨てて自分を見つめ直すというストーリー。
多かれ少なかれ、誰しも人間関係や仕事にストレスを抱く現代人の心に突き刺さる設定だ。
主人公の凪もそうだが、その元カレの敏腕営業マンのシンジも空気を読むことに長けすぎて苦しんでいるキャラクター。凪が越した新しいマンションの隣人で後に恋心を抱くようになるゴンもまた本能のままに生きていて掴み所のない魅力がある。
この物語のテーマは紛れもなく「自分の人生を取り戻す」こと。
誰しもが最初、他人の価値観や自分の本能を補助輪にして人生を漕ぎ出す。しかしいつしかその補助輪に違和感を持つ時が来て、補助なしで自分の力だけで漕ぎだしたくなる。
主人公の凪が恋人との関係、家族との関係に奮闘しながら補助輪なしのありのままの自分の漕ぎ方を見つけ出していく姿はきっと多くの視聴者の心に何らかの種を残すだろうなと思う。
まさに今の時代に望まれている物語だ。
流清