蜷川実花と蜷川幸雄
最近は、映画Dinerの番宣でよく蜷川実花氏をお見掛けする。
彼女の色彩感覚と、何かに捕われることなく解き放たれたような作品が好きだ。
とにかく自己肯定感に溢れる彼女の作品は見ていて元気になる。
彼女の父親はご存知、蜷川幸雄氏。
名だたる俳優達に多大な影響を与え、牽引する熱情や愛、知見を持つ人は今後そう簡単には現れないと思う。
蜷川実花氏は幼少の頃、母親ではなく父親の幸雄氏に育てられた。
父の教え10箇条はぜひ1度見て頂きたい。
以下抜粋⤵︎
父の教え10箇条
(1)いつでもどこでも男を捨てられる女であれ
(2)経済的にも精神的にも自立せよ
(3)出来るだけたくさんの男と付き合え
(4)なにしてもいいけど妊娠だけはするな
(5)従順なだけの女にはなるな
(6)男に騙されるな、騙せ
(7)なにより、かっこいい女になれ
(8)自分が正しいと思ったら、なにがなんでも突き進め
(9)過激に生きろ
(10)妬むより妬まれろ。
精神的にも経済的にも独立しなさい、誰かに迎合するのではなく自分の思うままに生きなさい、その力強いメッセージを直接口にしてかつ娘に刺さったのは、幸雄氏自身がこの生き方を全うしたからに他ならないと思う。
幸雄氏が伝えた中で私が特に心に残ったのは、「男の陰でしか生きられない女になるな」という言葉。
女性の評価というのはとかく男性に紐づきがちだ。
専業主婦は、夫の評価があって初めて評価される。
夫を通して社会と繋がることができる。
専業主婦だけでなく、社会に出ようとも女性の管理職や議員の割合は低いまま。
日本における女性という存在はまだまだ男性の影である。
その中でも、自分を愛し、自分の意思を貫くカッコ良さを求め続ける。
そういう自立心は周りの人にも影響するのだと
この親子の生き様を見て思う。
深森