ハーズバーグの二要因理論
人間のやる気に関する要因を、①動機づけ要因と②衛生要因とに区分して説明する理論です。
①動機づけ要因
動機づけ要因とは、それが満たされなくても不満には繋がらないが、満たされると満足に繋がる要因。
帰属と愛情の社会的欲求、自画自尊の欲求、自己実現の欲求など人間の本質的な動機づけにあたる。
②衛生要因
衛生要因は、満たされないと不満に繋がりますが、満たされても満足度を高めることには繋がらない要因。
生理的欲求、安全に対する欲求にあたる。
職務満足及び不満足を引き起こす要因に関する理論なのですが、この理論を見て思い起こしたことがある。
一昔も二昔も前のこと、モテる男性の条件は三高(高身長、高学歴、高収入)と言われた。
今の日本人の平均身長はだいぶ伸びたし高学歴だから必ずいい職につける訳でもなく、さらに男性の収入は昔よりも下がっているし、この条件に合う人が特別という意味合いが前より下がってきたところはあるかもしれない。
今でももちろんモテ要素ではあるけど、身近ではなくなった、あるいは特別な感じが無くなった。
最近の男性に求める条件は3NOと言うらしい。
NO暴力
NO借金
NO浮気
ぶっちゃけ当たり前といえば当たり前なことばかり並んでいる気がする。
昔はこれらのことに対して世間の目もルーズだった気がするが、今はより厳しくなっていることも影響しているかもしれない。
いずれにせよ相手に求められること、相手への欲求が①の動機づけ要因に起因するものから②の衛生要因に起因するものに近づいていることに注目したい。
①動機づけ要因に起因する欲求を満たすために恋愛や結婚を望むことは、自身の欲求を満たすことができるが
②衛生要因に起因する欲求を満たすためだけの恋愛や結婚は本当に欲求を満たすことが出来るのか。
積極的に恋愛や結婚を強く望むだろうか。
もちろん無理やり2つに分けている前提で考えているので、現状はもっと複雑だと思うのですが
衛生要因を満たす手段は他にもたくさんあるのでそれだけの前提なら、必然的に恋愛や結婚へのモチベーションは低くなる。
②だけを満たす関係にならないことが夫婦円満、家庭円満の肝なのかな。
②すらも満たせないのであれば早めに話し合いを。
深森