マイジェネレーションギャップ
最近、Z世代という言葉を本当によく聞くようになった。
Z世代とは97年以降に生まれたデジタルネイティブな世代を指すらしい。
育った時代に何が常識だったか、どういう時代だったかがここまで違うなら、同じ日本人でも異文化を生きる人と大差ないなと感じます。
もちろん、世代でくくることでレッテルを貼り、先入観で決めつけることは良くない。
ゆとり世代と言われて全くいい気はしなかったですしね…
しかし理解の取っ掛りにはなるでしょう。
アラサーのCase世代は惜しくもZ世代には入れなかったけど、逆に日本が辿ったIT化の歴史の変遷を知っている貴重な世代だと思っているし、それが強みだとも思う。
中学生までは修学旅行に写ルンですを持って行ったし、ガラケーの画像の質が悪かったから大学生の途中まではデジカメが主流だった。
今の20代前半がググらないと分からないらしいフロッピーディスクも辛うじて使ったことがある。
CDの前のMDもよく使っていたし、ビデオは8mmテープやVHSも使ってた。
コミュニケーションツールでいうと、子供の頃に固定電話を使っていた最後の世代かもしれない。ポケベルは使わなかったけど知ってはいる。
さすがに異性に電話をかける年頃にはガラケーがあったから良かったけど、お友達の家に電話をして大人と会話をする時は緊張したものだ。
当時、ガラケーの登場は、それはそれは革命的で生活は飛躍的に便利になった。
ちなみリアルJKだった時はガラケーで歩きながらブラインドタッチでメール打ってたと思う。これはちょっと自慢だったかな、でもスマホじゃできない芸当ですね。
ただ同時に通信料も通話料も高くて、パケ放題を契約させてもらっている子はヒエラルキーが1個上だったと思う。
だから大学生の時に流清さんにSkypeを教えて貰った時は、電話が何時間もタダでできるなんてすごい時代になったとめちゃくちゃ感動したのを覚えている。
対して今の子達は通信料も割と安価なスマホに慣れすぎている。便利慣れと言うのか。
固定電話のような知らない人からかかってくる電話に出られないし、会社での電話対応の仕方も知らない。
PCでなくスマホでレポートを提出する学生もいるらしいけど、それはそれで社会と対応する上で不便な気がする。
対して、レポートは手書きが当たり前だった時代、社会人になってからWordやExcelやスマホを覚えた今の働く中高年達の、時代への対応力は凄いと思う。
今でこそある程度落ち着いたかにみえるけど、深森が大学生の頃、「最近は次から次へと色んな新しいものが出てきてついてくだけで精一杯なんだけど、若いのにこんなんで大丈夫かな。覚えても覚えても新しいものが出てくるし、ついていけなかったら、もしや情弱過ぎると死ぬんかな。」と本気で思っていた。
あまのじゃくなのでミーハーな新製品に飛びつくのも癪だしネット依存になるのも怖かった。
(わしゃあ、スマホなんてそんなよく分からんものはもたん!っていってるおじいちゃんと一緒。笑)
しかし、Twitterが流行りだして気がついた。
そしてみんながスマホから送ってくる画像が重くてとてもガラケーじゃ開けない。
この画像は削除されましたと言われる悲しさ。
このままじゃ逆差別される…
ならば率先して使いこなせるようにならねば。
ということでついに頑なに拒んでいたスマホを持つことにし、型落ち状態で格安だったiPhone4Sを1代目スマホとして購入した。
当時、みんなITリテラシーが皆無状態だったから個人情報をダダ漏れにさせている人も多かったけど、これは良い、良くない、というのを徐々に勉強しながら使いこなせるようになっていったように思う。
だから今の子供達が息をするかのごとくスマホを使っていることがたまに恐ろしいし、怖いという感覚は持って欲しいなと切に思う。
昔はネット用語を使えばそれだけでオタクと言われ、ここまでインフラ的な地位を確立してはいなかった。だから今でもLINEに不要な草は生やさないようにしているし、謎のAAは使わない。
しかし今はネットからブームが生まれるし草を生やしても引かれない。
10年ちょっとでこんなに目まぐるしく時代が変わるんだから、本当に目が回ってしまいそうだ。
ただ良くも悪くも多様性を認める方向で変化が起きているから、色んなマイノリティが市民権を得ていくんだろう。それはいいことだと思っている。
これから更に10年後、マイタブレットやPCを配布された小中学生が社会人になって自分の後輩なり部下として一緒に働くことになる。
私たちは少なくともあと30年は働かなきゃいけない。70歳定年が普通になるだろうから下手するとあと40年。
子供の代だけでなく孫の代とも働く。
その頃にはどんな社会になっているんだろうと思いながら、今後も変化し続ける世の中に柔軟に対応できるように、やっぱり今でも必死に新しいものへの理解を深めているし、そうしていくしかないんだろう。
ただ写ルンですにはエモさなんで全く感じないから、エモいを使うタイミングだけは一生分かりえないなということはよく分かった。
深森