Case30s

同年代の方々と考えを共有したり、互いに考えを深めていきたい。そんな想いで曜日で手分けしてブログを書いています。深森(土)、流清(休筆中)、茶昊(水)が運営しています。間違った情報の指摘や記事に対してのコメント、大歓迎です!リンク先は右下のプロフィールからどうぞ。

まさに歴史的1日


アリセプト(ドネペジル)をご存知ですか。

以下引用。

 


アリセプト(ドネペジル)はアルツハイマー認知症およびレビー小体型認知症の症状進行を抑制する薬であり、エーザイ株式会社より開発され「アリセプト」の製品名で販売されています。認知症治療薬の中でも古くから使用されており、国内外とも大きなシェアを占めています。

 


https://info.ninchisho.net/medicine/m10

 


今まで、認知症を根本的に治療する術はなく、なったら大概は元の状態に戻れない。

エーザイのこのアリセプトですらわりと画期的な薬品でした。

 


認知症になる原因は徐々に分かってきている部分はありますが、分からない部分も多く、また、生活習慣がもたらすと言われても気をつけることが難しいものです。

 


エーザイは数年前にアリセプトの特許が切れたはずなので多分頑張って次なるものを作ったのでしょう。

 


しかしエーザイはついにバイオジェンと共同開発で新薬のアデゥカヌマブを作り上げました。

コロナ禍の混沌の最中、これ程驚き、嬉しいと思ったニュースはありません。

 


巣ごもりによって生きがいや楽しみを奪われ、孤独を感じ、症状が進行した高齢者も少なくないと思います。

 


進行を抑える薬というと聞こえがいい感じですが、結局の所は徐々にものを忘れていったり見当識障害が酷くなるのを長々と経験することになる。

生きていればそれでいい、という考えや身内にはどんな状態でも少しでも長生きして欲しいという気持ちもあると思います。

これという正解はないものですが、しかしこの状態で誰が幸せになるのか、こういう高齢者が溢れてもみんな同じことをいえるのかと、ずっと疑問でした。

 


深森は新卒の頃、福祉の施設に就職しました。

24時間365日、入居者の生活をお手伝いし、見守る。

 


というとまた聞こえがいいけど実態は監視のようなところもありました。

 


正直、認知症にかかっている入居者を見ていることが辛いと言うよりは、その周りの人を見ている方が辛かった気がします。

 

 

 

自分がどこの誰なのか、大切な人のことも分からなくなってしまう悲しい思いをする人が少なくなりますように。

 

 

 

深森